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ARTISTIC PROCESS:作品が生まれるまで

アンマリーの創作工程は、複雑で深淵ですが、少しだけその秘密を解いてみましょう。

 

インスピレーションを受ける

新しいコレクションを創作するにあたって、まずアンマリーは彼女をとりまくあらゆるものから受けたインスピレーションを描きだすことから始めます。

人の内面やそこからつくり出されたもの。自然、彼女と自然の間に生まれるもの。

もちろん、ビジュアルアーツの世界からも たくさんのインスピレーションがあります。絵画や建築、写真。音楽はたくさんのイン スピレーションを彼女にもたらします。で も、それら以上に彼女をインスパイアする ものがあります。

それは、日常の何気ない会話。相手の恰好、しぐさ、姿勢、髪が揺れて肩に落ちるさま。そんな何気ない物事への見方、感情に対する思考、心理的考察が、彼女のインスピレーションを駆り立てます。

次にアンマリーは、そうして描きだし、集めたものを、ボードにまとめていきます。(この方法は、ピンタレストが始めるより前からアンマリーがとっていたのです!)

 

 

コレクションテーマとなる 1 枚のイメージ画

ボードに雑多にまとめられたたくさんのインスピレーションを集約して、そのコレクションを表すイメージ画を描きます。この 1 枚のイメージ画がそのコレクション全体を表すテーマとなります。

何週間、時には何か月も、アンマリーはスケッチ、描画、色塗りを続けます。この時間のかかる、想像力をフル稼働させた研鑽を通して、アンマリーは進むべき未知の領域を徐々につかみ、自分のものにしていきます。

この最初のイメージ画は、デザインとしてそのまま使われることもあります。ときには、別のコレクションのデザインの一部として出てくることも。アンマリーが描いた絵や線画をそのまま使った模様は、並外れてユニーク。

最初のイメージ画をつくり出す長い研鑽の末、とうとう彼女は鉛筆を、クレヨンを、木炭を、絵筆と紙を置きます。イメージは明確なプランとなり、次の段階に進むために。

 

 

原型製作

作業のテーブルについたときには既に、創作がどこへ向かっていくか、どんな素材でどのような形が生み出されるのか、アンマリーには正確にわかっています。新しいコレクションの世界観は、彼女の中で既に形作られているのです。彼女の手は直観的にそのイメージをなぞり、持ち前の独創力があらわになります。

アクセサリーを構成するパーツ1つ1つのデザインを起こ  したあと、アンマリーはロウで原型をつくっていきます。学生時代から数えきれない時間を創作に費やしてきたために、今や彼女の手や目、創造性は彼女が思い描いたイメージを 完璧に形作っていきます。

ロウの原型が完成すると、ピューター、ゴールド、カッパー、レジン、ガラスといった各々の素材がその型に流し込まれ、アンマリーがイメージし彫り出した形が、リアルな形あるものになっていきます。アンマリーが1つ1つデザインしたこれらのユニークなパーツたちが組み合わされ、他に似たもののない「アンマリー・シャニョン」のアクセサリーが生み出されるのです。

 

  

アクセサリー作品の完成!

つくり出されたユニークなパーツたちは、その「素材感」を細かく修正されたあと、アンマリー自身によって、使われる色を決められていきます。アンマリーの頭の中にあるイメージを具体化するために、すべての決定はアンマリー自身が行い、新しいコレクションの世界観を精巧に作り上げていきます。

これらの工程がすべて終わると、とうとうアクセサリー製作の段階に進みます!製作チームに囲まれて、アンマリーはユニークなパーツたちと遊び、たわむれながら新しいコレクションのラインアップが完成していきます。

例えるなら、パーツたちが新しい言語の文字だとすると、アンマリーは毎年、その文字を使って新しい単語を作っていくのです。コレクションは、いわばその言葉が集まった物語です。

 

 

創作のループ

こうして工程がすべて終わり、あたらしいコレクションが誕生すると、アンマリーは再びナイフや彫刻機、バーナーなどの原型作りの道具を置き、絵筆とコテ、アクリル絵の具に持ち替えます。

また絵を描き、新たなアート活動をする中で、アンマリーの想像力は生まれ変わり、再生し、次の未知の領域への旅がはじまるのです。

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